ネコちゃん同士で伝染する感染症に感染した場合に、重症化しないようにできます。
当院で取り扱っているネコちゃんの混合ワクチンには、3種混合ワクチンと5種混合ワクチンの2種類があります。
年に1回の接種をおすすめします。
どんな病気を予防できるの?
3種混合ワクチンでは下記の1〜3の病気を予防。
5種混合ワクチンでは、以下5つ全ての病気を予防できます。
1. 猫ウイルス性鼻気管炎
猫ヘルペスウイルスⅠ型の感染により発症し、発熱・食欲不振・くしゃみ、充血と浮腫を伴う結膜炎がみられる。 重症例では呼吸困難や発咳もみられる。
2. 猫カリシウイルス感染症
口腔内に水疱や潰瘍を形成し、流涎を伴う。また、元気消失・発熱・くしゃみ・鼻汁・流涙もみられ、猫ウイルス性鼻気管炎に類似する。
3. 猫汎白血球減少症
下痢やリンパ球減少症・好中球減少症に続いて、血小板減少症・貧血が発症する。致死率が高く、仔猫では90%以上になる。
4. 猫白血病ウイルス感染症
感染・発症した猫の多くは免疫不全・リンパ腫・白血病などを発症し、死亡する危険性の高い伝染病である。
5. 猫クラミジア感染症
「Chlamydophila felis」という細菌の感染で発症し、結膜浮腫が特徴的な症状で、瞬膜の重度充血、眼瞼痙攣、眼の不快感を伴った激しい結膜炎となる。一般的に片方の眼から始まり、両眼に進行する。
どちらのワクチンを接種するべきか
白血病ウイルスやクラミジアは感染猫との接触により感染すると言われています。
室内のみでの単頭飼育であれば、3種混合ワクチンで十分でしょう。
多頭飼育や外出させるのであれば、5種混合ワクチンを接種しておいた方がよいでしょう。
当院では基本的にネコちゃんを外出させないことをおすすめしています。
室内飼育ならワクチンは必要ない?
外飼いのネコちゃんはもちろん、室内飼育のネコちゃんでも感染する機会はあります。
例えば、人がウイルスを持ち込む・ベランダに出た時・脱走した時など。
当院では全てのネコちゃんに年1回のワクチン接種をおすすめしています。